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元文芸部として色々書いてみた話

NEWS

文明の利器、Twitterにて「#NEWS担文芸部」という素敵なタグを見つけて以来、ぼちぼち書いてきたものが少したまったので自分用の備忘録も含めてまとめ。

元お題はフルネームだったのですが、念のために変えています。

 

お題【手越さんは存在しない】

人間が物を視認することができるのは光があたっているからこそだ。光がなければものを見ることも色を感じることもできない。見えなければ人は認識ができない。そして彼を作るのはステージ上のライトだけだ。ならばステージから降りた彼はどこにいるというのだろう。

他人が自身の鏡とはよくいったものだ。ファンの目に映る自分、カメラの向こう側の誰かの目に映る自分、メンバーの目に映る自分。そのどれもが自分だ。他人の視線が自分を作る。だから自分の瞳を通してみる鏡越しには誰も映らない。

 

お題【加藤先生は三人いる】

元は一人だったものが三人になったのか、それとも元から三人だったのか。今となってはもうわからない。だが、三人いたところで何が変わるわけでもない。手と足と頭が三倍になったからそれぞれに意志がある。変わったといえばせいぜい睡眠時間が延びただけだった。

 

お題【増田さんはヒトではない】

彼はヒトではない。そんな噂がにわかに流れ始めたのはいつの話だったか。一時は爆発的に広まったそれも今では覚えてる人が何人いることか。それでもその噂を信じている人間の中では彼は未だにヒトには戻れていない。

実のことを言うと彼はヒトではない。じゃあなんだというのか。わからない。とにもかくにもヒトではないのだ。だから手を伸ばすことはできない。そんなことすらおこがましく感じてしまう。決して手の届かない存在、だからきっと彼にこうも惹かれるのだろう。

 

お題【小山さんは二人いる】

今日はおかしなことばかりが起きる。「あそこにいたね」「さっき見た」「あれ?もう来たの」身に覚えのないことばかりを聞かれてさすがにぐったりしてくる。ふと何か音がして振り返る。するとモニターに映っているはずの自分が抜け出したように消えていた。ああ、なるほど、どうやら本当に疲れているようだ。